「配当金を受け取りながら資産運用したい」「新NISAで高配当株を買ってみたい」と考える人は多いのではないでしょうか。
高配当株投資は、株を保有しながら定期的に配当金を受け取れる点が魅力です。特に新NISAでは、制度上の非課税メリットを活かしながら長期保有を考えやすいため、高配当株への関心は高まりやすいテーマです。金融庁も、新NISAは長期・積立・分散投資に適した制度として案内しており、非課税保有期間は無期限、生涯の非課税保有限度額は1,800万円です。
ただし、高配当株は「利回りが高いから安心」という単純なものではありません。配当利回りは株価や配当額の変化で上下しますし、業績悪化で減配されることもあります。さらに、配当だけに注目して銘柄を選ぶと、株価下落リスクや業種偏りを見落としやすくなります。金融庁も資産形成では分散投資の重要性を繰り返し示しています。
この記事では
・高配当株とは何か
・高配当株のメリットと注意点
・初心者でも比較的検討しやすい日本株10選
・高配当株を選ぶときのポイント
をわかりやすく解説します。
まず新NISAそのものを整理したい方は、こちらも参考にしてください。
→ 新NISAとは?初心者でもわかる仕組みとメリット・始め方をわかりやすく解説
(内部リンク)
この記事では次の内容を解説します。
・高配当株とは何か
・高配当株投資のメリット
・初心者が気をつけたいリスク
・おすすめ候補10選
・高配当株を始める前に確認したいこと
なお、この記事のランキングは直近の配当利回りだけで並べたものではなく、初心者の選びやすさ、事業のわかりやすさ、情報の追いやすさ、長期保有のしやすさを重視した編集型のランキングです。配当利回りは常に変動するため、購入前には必ず最新情報を確認してください。高配当銘柄のランキング情報自体は常に更新されており、みんかぶなどの市場情報サイトでも高配当銘柄のスクリーニングが提供されています。
高配当株とは
高配当株とは、一般的に配当利回りが相対的に高い株式を指します。
配当利回りは、株価に対して年間配当金がどのくらいあるかを見る目安です。たとえば、株価1,000円の銘柄が年間50円の配当を出すなら、配当利回りは5%になります。数値としてわかりやすいため、初心者でも比較しやすい指標の一つです。
ただし、配当利回りが高いことと、必ずしも「良い投資先」であることは同じではありません。株価が大きく下がった結果として見かけ上の利回りが高くなっている場合もありますし、業績悪化で今後減配される可能性もあります。つまり、高配当株投資では「利回りの高さ」だけでなく、「その配当を今後も続けられそうか」を見ることが重要です。
また、高配当株は新NISAの成長投資枠との相性が語られやすい投資対象です。配当金を非課税で受け取りやすい点は魅力ですが、金融庁が強調するのはあくまで長期・分散投資の考え方です。高配当株に興味があっても、1銘柄集中ではなく、業種や銘柄を分散する意識を持った方が失敗しにくくなります。
高配当株のメリット
高配当株投資の主なメリットは次の通りです。
配当収入が得られる
株価が大きく上がらなくても、保有しているだけで配当金を受け取れる可能性があります。値上がり益だけに頼らず、「持ちながら収入を得る」という感覚を持ちやすいのが高配当株の魅力です。
長期保有の動機になりやすい
毎年あるいは中間・期末で配当が入ることで、「短期で売り買いしなくてもいい」と考えやすくなります。新NISAのような長期保有向きの制度とも相性が良いです。
新NISAと組み合わせやすい
新NISAでは、制度上、配当金や売却益を非課税で受け取りやすい仕組みがあります。長期で配当を受け取りたい人にとっては、高配当株を成長投資枠で考える理由になりやすいです。
企業を見る習慣がつきやすい
個別株投資では、その会社の事業内容、決算、配当方針などを見るようになります。初心者にとっては、「自分で企業を見る」第一歩として高配当株が入り口になることもあります。
高配当株の注意点
メリットがある一方で、高配当株には注意点もあります。
減配リスクがある
配当は保証ではありません。業績が悪化すれば、配当が減る、あるいは無配になることもあります。高配当株投資で最も大きなリスクの一つです。
株価下落リスクがある
配当を受け取っていても、株価が大きく下がれば資産全体ではマイナスになることがあります。配当だけ見て安心しすぎるのは危険です。
業種が偏りやすい
高配当銘柄は、金融、通信、商社、エネルギーなど特定業種に偏りやすい傾向があります。金融庁も分散投資の重要性を示しており、1業種に偏るのは避けたいところです。
利回りだけで選ぶと失敗しやすい
見かけ上の利回りが高い銘柄でも、業績不安や株価急落が背景にあることがあります。初心者ほど「高利回りだからお得」と単純に考えず、事業の安定感や配当方針も合わせて確認する必要があります。
高配当株おすすめランキング10選
ここでは、初心者の始めやすさ・情報の追いやすさ・知名度・長期保有のしやすさを重視して、高配当株の候補を紹介します。
配当利回りの順位だけでなく、「初心者が比較しやすいか」を軸にしたランキングです。
1 三菱UFJフィナンシャル・グループ
日本を代表する金融グループで、知名度が高く、ニュースでも触れる機会が多い銘柄です。
初心者にとっては、「何をしている会社か」がわかりやすく、情報を追いやすいのが大きなメリットです。
高配当株の候補として名前が挙がりやすい一方で、銀行株は金利環境や景気の影響を受けやすい面もあります。そのため、「高配当だから安心」ではなく、金融セクターの特徴を理解したうえで持つことが大切です。
向いている人
・日本の大型高配当株から始めたい人
・金融株も候補に入れたい人
・知名度のある銘柄を選びたい人
2 三井住友フィナンシャルグループ
こちらも日本の大手金融グループで、高配当株の候補として注目されやすい銘柄です。
メガバンクは景気や金利の影響を受けるものの、情報開示や報道量が多く、初心者でも企業動向を追いやすいのが利点です。
三菱UFJと並べて比較されることも多く、金融株を組み入れるなら、両者の違いを見比べるのも考え方の一つです。
向いている人
・メガバンク株を比較しながら選びたい人
・高配当の大型株を検討したい人
3 日本電信電話(NTT)
通信インフラを支える企業で、事業内容が非常にわかりやすい銘柄です。
日常生活との接点が多く、「どんな会社か説明しやすい」という点で初心者が入りやすい候補です。
高配当株投資では、配当だけでなく「長く持てるか」が大切です。その意味で、生活インフラ色の強い企業は候補にしやすい傾向があります。
向いている人
・わかりやすい大型株から始めたい人
・通信株を候補に入れたい人
・長期保有を前提に考えたい人
4 KDDI
KDDIも通信大手として知られ、高配当株候補として比較対象に入りやすい銘柄です。
通信事業は景気変動の影響を比較的受けにくいイメージを持たれやすく、初心者が「安定感」を意識して候補に入れやすい分野です。
NTTと同様、知名度が高く、事業内容が理解しやすい点は強みです。
向いている人
・通信株を比較したい人
・大型株から入りたい人
・日常に身近な企業を選びたい人
5 オリックス
金融・リース・不動産など幅広い事業を持つ企業です。
単一分野だけでなく複数の事業を持つため、「1つの事業に偏りすぎた会社は不安」という人にも比較的検討しやすい銘柄です。
高配当株を選ぶときは、単純な利回りだけでなく、事業の広がりや安定感も見ておくと判断しやすくなります。
向いている人
・事業が分散された企業を選びたい人
・金融系でも銀行以外を候補にしたい人
6 INPEX
エネルギー関連の大型株として、高配当株候補に挙がりやすい銘柄です。
資源価格の影響を受けやすい面はありますが、そのぶん高配当株を調べると上位候補として目にすることも多いタイプです。
初心者の場合、こうした景気や資源価格の影響を受けやすい銘柄は、1銘柄に集中しすぎず、他業種と組み合わせて考えるのが基本です。
向いている人
・エネルギー株にも分散したい人
・業種分散を意識している人
7 伊藤忠商事
総合商社の一角で、個人投資家の人気が高い銘柄群の一つです。
商社株は事業領域が広く、資源、消費、インフラなど多様な分野に関わるため、1つの事業に偏りすぎにくい特徴があります。
一方で、海外景気や資源価格などの影響も受けるため、「総合的な大型株」として候補にしつつ、ほかの業種とも組み合わせて考えるのがよいでしょう。
向いている人
・商社株に興味がある人
・高配当株でも事業の広がりを重視したい人
8 東京海上ホールディングス
保険セクターの代表的な大型株として、候補にしやすい銘柄です。
銀行や通信とは異なる値動きの背景があるため、業種分散の観点でも選択肢に入りやすいです。
初心者にとっては、「同じ高配当株でも業種が違うと性格が違う」ことを学びやすい銘柄でもあります。
向いている人
・金融でも保険株に興味がある人
・業種を分散したい人
9 ソフトバンク(9434)
通信会社として知名度が高く、少額で買いやすい価格帯として注目されやすい銘柄です。
日常生活との接点があり、初心者でも名前を知っている人が多いことから、個別株の入口として候補にする人もいます。
ただし、価格が比較的手頃でも、個別株である以上は値動きリスクがあります。価格の安さだけで決めず、通信株全体の中で比較する視点が大切です。
向いている人
・少額で個別株を始めてみたい人
・通信株を比較したい人
10 商船三井
海運大手として知られる銘柄で、高配当株候補として名前が挙がることがあります。
ただし、海運株は景気や市況の影響を受けやすく、値動きも比較的大きくなりやすい面があります。
そのため、初心者が買うなら「高配当だから」だけでなく、景気敏感株であることを理解したうえで、少額・分散を意識して考える方が安心です。
向いている人
・景気敏感株も含めて高配当株を比較したい人
・価格変動リスクを理解して候補に入れたい人
初心者におすすめの買い方
初心者の場合、いきなり10銘柄すべてを比較して個別株だけで組む必要はありません。
おすすめは次の考え方です。
まずは投資信託中心で始める
金融庁も長期・積立・分散の重要性を示しており、初心者が最初から個別株だけに集中するより、投資信託を中心にした方が安定しやすいです。高配当株は「興味を持つ入り口」として考え、資産全体では分散を重視する方が失敗しにくいです。
個別株は少数から
どうしても高配当株を始めたいなら、まずは1〜2銘柄程度から検討し、業種を分ける意識を持つと安心です。
利回りだけで決めない
「今の利回りが高い」ことよりも、「この会社を長く持てるか」を重視した方が、新NISAとの相性も良くなります。
高配当株を買うなら証券会社選びも大切
高配当株を新NISAで買うには、証券会社選びも重要です。
同じ制度でも、どの証券会社を使うかで
・単元未満株の使いやすさ
・国内株の買いやすさ
・ポイント投資
・アプリの見やすさ
が変わります。
証券会社比較はこちら。
→ 新NISAにおすすめの証券会社ランキング|初心者でも安心の口座を比較
(内部リンク)
→ SBI証券のメリット・デメリット|新NISAにおすすめの理由と評判を解説
(内部リンク)
→ 楽天証券のメリット・デメリット|新NISAにおすすめの理由と評判を解説
(内部リンク)
→ マネックス証券のメリット・デメリット|新NISAにおすすめの理由と評判を解説
(内部リンク)
老後資金や年金とつなげて考えよう
高配当株を考えるときも、配当金だけを目的にするより、老後資金や年金全体の中で考える方がわかりやすくなります。
流れとしては、
- 老後にいくら必要か知る
- 年金でどれくらいまかなえるか知る
- 足りない分をどう補うか考える
- 新NISAや高配当株を使う
という順番が自然です。
→ 老後資金はいくら必要?夫婦と独身の目安を解説
(内部リンク)
→ 年金平均受給額はいくら?厚生年金と国民年金の平均額と年金生活の実態を解説
(内部リンク)
→ 60代から投資は遅い?老後資産を守る資産運用の始め方とおすすめ方法
(内部リンク)
→ 新NISAで月1万円積立すると20年後どうなる?長期投資シミュレーションを解説
(内部リンク)
まとめ
高配当株は、配当金を受け取りながら資産運用を考えられる点が魅力です。
ただし、利回りの高さだけで選ぶのではなく、
・事業内容がわかりやすいか
・長く持てそうか
・業種が偏りすぎていないか
・減配リスクを理解できるか
を見ながら選ぶことが大切です。
初心者が候補にしやすい高配当株としては、三菱UFJ、三井住友FG、NTT、KDDI、オリックス、INPEX、伊藤忠、東京海上、ソフトバンク、商船三井などが挙げられます。ただし、最初から個別株だけに集中するより、投資信託も組み合わせて分散を意識した方が新NISAらしい使い方になります。金融庁も長期・積立・分散投資の有効性を示しています。
よくある質問
高配当株は初心者でもできますか?
できます。ただし、利回りだけで選ばず、事業内容や減配リスクも確認することが大切です。
新NISAで高配当株は買えますか?
はい。新NISAの成長投資枠では上場株式などに投資できます。制度の非課税メリットを活かしやすいですが、分散投資の考え方も重要です。
高配当株と投資信託、どちらが初心者向きですか?
一般的には投資信託の方が分散しやすく初心者向きです。高配当株は個別株なので、少額・少数から始める方が安心です。
高配当株は何銘柄くらい持てばいいですか?
最初は1〜2銘柄程度から検討し、業種を分けることを意識すると管理しやすいです。資産全体では投資信託も含めて分散する方が安定しやすいです。

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