新NISAを始めたいと思っても、「口座開設には何が必要なのか」「本人確認はどうするのか」「いつから使えるのか」がわからず、手が止まってしまう人は多いのではないでしょうか。
新NISAは、金融庁が案内している共通制度で、つみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円、年間合計360万円、生涯の非課税保有限度額1,800万円、非課税保有期間は無期限です。また、NISA口座は一人1口座のみで、つみたて投資枠と成長投資枠を別々の金融機関で使うことはできません。つまり、口座開設は「とりあえず作る」ではなく、どの金融機関で始めるかを含めて考えることが大切です。
金融庁のNISAガイドブックでは、NISA口座の開設申請には、申請書類に加えて本人確認書類とマイナンバー確認書類が必要だと案内されています。さらに、金融機関によっては、税務署での二重口座確認を待たずに仮開設し、その後に正式利用へ進む流れもあります。
この記事では、新NISAの口座開設で必要なもの、本人確認から開設完了までの流れ、開設前に注意したいポイントをわかりやすく解説します。
新NISAの制度自体を先に整理したい方は、

から読むと流れがつかみやすいです。
- NISA口座は一人1口座のみ
- 必要なのは本人確認書類とマイナンバー確認書類
- 迷ったら証券会社選びを先に整理する
この記事でわかること
この記事では次の内容を解説します。
- 新NISAの口座開設で必要なもの
- 本人確認書類とマイナンバー確認書類の考え方
- 口座開設の基本的な流れ
- 開設までにかかる時間の考え方
- 開設前に確認したい注意点
制度の説明ではなく、実際に申し込むときに何を準備すればいいか を整理する内容です。
新NISAの口座開設で必要なもの
新NISAの口座開設で必要になるものは、基本的にそれほど多くありません。
大きく分けると、次の3つです。
本人確認書類
金融庁のNISAガイドブックでは、NISA口座の申請時に本人確認書類が必要とされています。FAQでも、住民票の写しやマイナンバーカードなどが例として挙げられています。金融機関によって使える書類の種類や組み合わせは異なりますが、氏名・住所・生年月日が確認できるものが必要です。
マイナンバー確認書類
同じく金融庁のガイドブックでは、申請書類のほかにマイナンバー確認書類も必要とされています。マイナンバーカードがあれば本人確認とマイナンバー確認を一体で済ませやすいですが、通知カードやマイナンバー記載の住民票などが使われるケースもあります。
メールアドレス・銀行口座情報など
制度上の書類とは別に、実際のオンライン申込みでは、メールアドレス、ログイン用パスワード設定、出金先の銀行口座情報などを入力するのが一般的です。SBI証券は口座開設後に銀行口座などの登録・設定を行う流れを案内しており、楽天証券も口座開設後に初期設定が必要だと案内しています。
必要なものを整理する表
| 用意するもの | 主な内容 | 補足 |
|---|---|---|
| 本人確認書類 | 氏名・住所・生年月日が確認できる書類 | 例として住民票の写しやマイナンバーカードなど |
| マイナンバー確認書類 | 個人番号を確認できる書類 | マイナンバーカードがあるとスムーズ |
| 連絡先・口座情報 | メールアドレス、銀行口座情報など | オンライン申込みや初期設定で必要になりやすい |
本人確認はどうやる?
今は多くの金融機関で、オンラインで本人確認を進めやすくなっています。
SBI証券は、必要書類のアップロードについて「写真撮影による提出でもOK」と案内しています。楽天証券は、スマートフォンと運転免許証または個人番号カードを使った「スマホで本人確認」の流れを案内しており、別ページではマイナンバーカード読取による申込み手順も紹介しています。
一般的な流れとしては、
という形です。金融庁のガイドブックでも、口座開設申請後に税務署で二重口座でないことを確認する流れが示されています。
ここで気をつけたいのは、入力した住所や氏名と、提出書類の記載内容が一致していることです。
口座開設の基本的な流れ
新NISAを始めるまでの流れは、金融機関ごとに細かな違いはありますが、基本は共通しています。
まず、銀行や証券会社など、どの金融機関でNISA口座を作るかを決めます。金融庁は、NISA口座は銀行や証券会社などで開設でき、日本国内に住んでいる18歳以上の人が対象だと案内しています。
次に、総合口座とNISA口座を申し込みます。SBI証券は「総合口座と同時にNISA口座開設」と案内しており、楽天証券も「総合口座とNISA口座をまとめて開設」と案内しています。
その後、本人確認・マイナンバー確認、初期設定、税務署確認などを経て、取引可能な状態になります。金融庁のガイドブックでは、申請後に税務署で二重口座でないことを確認する流れが示されています。
開設完了までの流れ
どれくらいで開設できる?
口座開設にかかる時間は、金融機関や本人確認方法によって変わります。
金融庁のNISAガイドブックでは、税務署での確認を待たずに開設する場合があることや、実際に取引可能となるまでの期間は金融機関によって異なると案内しています。つまり、「必ず即日で使える」とは言えません。
一方、楽天証券は「スマホで本人確認」による口座開設の流れを案内しており、SBI証券もオンラインでのアップロード手続きを前提にした4ステップを示しています。オンライン完結型の申込みは、郵送中心の時代よりスピーディーになりやすいです。
そのため、実務的には
「数日〜1週間程度の余裕を見ておく」
くらいの感覚で考える方が安心です。特に年末年始や制度変更時期は、申込みが集中しやすいです。
すでにNISA口座がある場合はどうする?
すでに別の金融機関でNISA口座を持っている場合、新しく二つ目のNISA口座を作ることはできません。
金融庁のFAQでは、つみたて投資枠と成長投資枠を別々の金融機関で利用することはできず、金融機関の変更は年単位で可能だと案内しています。また、NISA口座の金融機関変更には、変更前の金融機関で手続きを行い、必要書類を受け取って、新しい金融機関で申請する流れになります。
つまり、すでにNISA口座がある人は「新規開設」ではなく、金融機関変更の手続き を考える必要があります。
関連記事として確認しやすい記事:

すでに口座がある人の整理表
| 状況 | できること |
|---|---|
| まだNISA口座がない | 新規で口座開設できる |
| すでに他社でNISA口座がある | 二つ目は作れず、金融機関変更の手続きが必要 |
| 枠を分けて使いたい | できない。1つの金融機関で使う必要がある |
口座開設前に確認したいこと
新NISAの口座開設を始める前に、次の3つを確認しておくと失敗しにくいです。
最初に何を買いたいか
投資信託の積立から始めたいのか、将来的に高配当株や米国株まで広げたいのかで、向く金融機関は変わります。成長投資枠では上場株式にも投資できるため、後から広げる可能性がある人は、最初から証券会社を選ぶ方が柔軟です。
少額から始めたいか
SBI証券は投資信託を100円から積み立てられると案内しています。少額スタートを重視するなら、こうした条件はかなり大切です。
ポイント投資を使いたいか
楽天証券は、楽天ポイント・楽天証券ポイントによる投資の流れを案内しています。普段の生活圏と資産形成をつなげたい人には、重要な比較ポイントになります。
関連記事として相性が良い記事:
まとめ
新NISAの口座開設で必要になるのは、基本的に
・本人確認書類
・マイナンバー確認書類
・メールアドレスや銀行口座情報
です。金融庁のガイドブックでも、申請書類のほかに本人確認書類とマイナンバー確認書類が必要だと案内されています。
また、口座開設の流れは、
- 金融機関を選ぶ
- 総合口座・NISA口座を申し込む
- 本人確認とマイナンバー確認を行う
- 初期設定を行う
- 審査・税務署確認後に取引可能になる
という形で考えるとわかりやすいです。
そして、実際に口座開設を進める前には、
どの金融機関で始めるか
を先に整理しておくことが大切です。

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